浮気や不倫の相談は弁護士or探偵

浮気や不倫の相談相手は探偵or弁護士Cheating consultation

探偵と弁護士は仕事が異なる

浮気の相談は弁護士か探偵

配偶者の浮気が発覚したときには、離婚を考える方もいれば慰謝料の請求を検討する方もいるでしょう。また、浮気関係を解消して夫婦関係の再構築を目指す方もいます。
このような問題は、基本的には当事者間で解決する必要がありますが、解決できないときには弁護士や探偵の力を借りることができます。
弁護士と探偵では仕事内容が異なりますので、どちらの利用が適しているのかは状況によって異なります。

弁護士は、あなたの意見を代弁してくれる法律のプロであり、裁判以外の和解交渉でもあなたの力になってくれる存在です。
それに対し、探偵は証拠収集や浮気相手の特定など調査のプロであり、弁護士が交渉を有利に進めるために必要な証拠収集が仕事です。

弁護士を利用すれば全ての問題が解決する訳ではなく、弁護士は戦える証拠があって始めて力が発揮できます。
それに対して探偵は、裁判や交渉事などは行えませんので、弁護士の力がなければ証拠を活かすことができません。
弁護士と探偵のどちらを利用する必要があるのかを紹介します。

弁護士と探偵の仕事内容

弁護士の仕事とは

弁護士は法律のプロであり、法律に基づく話し合いや裁判であなたの力になってくれる存在です。
また、浮気が原因で離婚するときには離婚を成立させる交渉だけでなく、慰謝料、養育費、財産分与、親権などの相談もでき法律に基づいたアドバイスが受けるられます。
ただし、弁護士に依頼すれば、必ずあなたの希望する結果が得られる訳ではありません。条件によっては弁護士に依頼しても希望する結果が得られない場合があります。

裁判で判決を決めるのは、弁護士ではなく裁判官の権限です。
裁判官の中には、「弁護士の優劣によって結論が変わることを潔しとしない。」という考えを持っている人も多く「判決は事実と法律により決めるべき」との基本精神があります。
つまり、どれだけ優秀な弁護士に依頼しても、事実が同じであれば同じ判決がくだされるということです。
浮気が原因の離婚問題で裁判まで発展するケースは少ないのですが、一般的に和解交渉は裁判を行ったときの判決に近い内容で成立しています。これは、裁判を行っても結果が変わらないのであれば、相手に裁判を行うメリットがなく和解に応じる可能性が高いためです。
これだけを聞くと弁護士を利用するメリットがないように感じますが、実際には弁護士を利用する多くのメリットがあります。

弁護士は法律のプロであるだけでなく交渉の知識や経験を持っています。
示談交渉では、配偶者や浮気相手よりも知識がありますので交渉を有利に進められる可能性があります。また、あなたとの交渉に応じない相手であっても弁護士との交渉には応じる可能性があります。そのほか、交渉を進める際に必要な証拠のアドバイスが得られたり、相手とのトラブルを避けられるメリットもあります。
ただし、相手も弁護士に依頼をしたときには弁護士同士の交渉になりますので、交渉が有利に進められる部分が少なくなってしまう場合もあります。

弁護士は証拠収集や調査は行わない

サスペンスドラマに登場する弁護士は、事件を自ら調べて華麗に解決しているストーリーが多く描かれています。しかし、実際の弁護士はドラマとは異なり調査や証拠収集は行っておらず、調査や証拠収集を行うノウハウや経験も通常は持っていません。
そのため、「あなたから聞き取りで得た情報」と「あなたが現在持っている証拠」を基に、相手との和解交渉や裁判を行います。
(※弁護士には弁護士会照会という特権が認められていますので情報の開示請求が可能です。) 浮気の証拠があれば浮気の事実関係で争うことはありませんので、弁護士に依頼すれば適切な結果が得られる可能性は高いでしょう。
また、相手が間違った主張をしているときには、弁護士に依頼すれば適正な結論に導ける可能性がありますし、相手が交渉に応じなかったり慰謝料を払う意思がないときにも解決できる可能性があります。

浮気の事実を争うようなケースでは、証拠がなければ弁護士に依頼しても事実の証明ができず希望する結果が得られない可能性があります。また、浮気相手が分からなければ浮気相手へ慰謝料の請求はできません。
原則として、裁判では原告であるあなたが浮気の事実を証明する必要があり、浮気の事実が証明できなければ浮気がなかったと判断されてしまいます。また、和解交渉でも基本的に同じ考えに基づき交渉が行われます。
弁護士は、事実を証明する証拠収集や浮気相手の特定はできませんが、事実に基づく適正な結果を手にするためには役立ちます。

弁護士で解決できるケース
  • 浮気を証明できる証拠を持っている
  • 相手が浮気を認めていて浮気の有無で争う可能性がない
  • 配偶者や浮気相手が話し合いや呼び出しに応じない
  • 配偶者や浮気相手が正当ではない主張をしている
  • 慰謝料や養育費を支払う意思がない
弁護士では解決できないケース
  • 浮気の証拠がなく相手も浮気を認めていない
  • 浮気相手に慰謝料を請求したいが誰か分からない
  • 配偶者と別居しており所在が分からない
  • 慰謝料として給料の差し押さえをしたいが勤務先が分からない
  • 浮気をしているのか事実確認がしたい

探偵の仕事とは

探偵は調査や証拠収集のプロであり、浮気相手の特定や証拠収集であなたの力になってくれる存在です。
また、浮気関係を解消して夫婦関係の修復を行うなど、経験を基とした法律以外のアドバイスを行っている業者もあります。
ただし、探偵に依頼すれば、必ずあなたの希望する結果が得られる訳ではありません。浮気相手の特定や証拠収集ができたとしても、相手があなたの主張を受け入れなかったり交渉に応じない場合があります。

探偵の調査は必ず結果が得られる訳ではありません。
探偵には、警察とは異なり特別な捜査権が認められていませんので、調査には限界があり結果が出せない場合があります。また、社会的な信用も低く一般の方は探偵に非協力的である問題も調査を難しくしている一つの原因です。その他にも、調査対象者の警戒心が高い場合も結果を出し難い傾向があります。
これだけを聞くと探偵を利用するメリットがないように感じますが、実際には探偵を利用する多くのメリットがあります。

探偵は調査や証拠収集のプロでありノウハウを持っています。
探偵が行っている浮気調査の成功率は90%以上と言われており、かなり高い確立で結果が出る考えてよいでしょう。また、浮気相手の特定も同程度の成功率があるようです。その他、探偵はどのような証拠があれば裁判で認められるかを知っていますので、証拠能力が高い証拠を手に入れられるメリットもあります。
つまり、あなた個人ではできない調査や証拠収集でも、探偵であれば結果が出せる可能性は高いです。
ただし、条件によっては調査が非常に難しく一部では結果が出せない調査もあります。

探偵は調査はできるが交渉はできない

探偵が行う浮気調査は、尾行や張り込みなどの方法で対象者の行動を監視し、証拠となる行動を撮影する方法が一般的です。
また、浮気相手の住所、氏名、勤務先の特定も可能ですので、浮気相手へ慰謝料の請求に必要な情報が得られます。
探偵が行える調査は、浮気を証明できる証拠収集と浮気相手の特定が中心です。
配偶者が浮気を否定している場合でも、明確な証拠があれば裁判では浮気があったと判断される可能性があります。また、相手は裁判をしても不利な判決が出ると考え、和解交渉で浮気を認め慰謝料の支払いや離婚に応じるケースが多いようです。

ただし、慰謝料などの交渉を探偵が代理人として行うと、「非弁行為」に当たりますので探偵はこのような交渉はできません。また、このような交渉を行える知識や経験も持っていません。
「非弁行為とは、弁護士の資格を持たずに報酬を得る目的で弁護士法72条の行為(弁護士業務)を反復継続の意思をもって行うこと」です。
つまり、弁護士資格を持たない探偵は、報酬を得る目的で慰謝料請求などの交渉を法律で禁止されています。
慰謝料の請求などの交渉は本人でもできますが、満足できる結果が得られない場合もあります。また、交渉方法を間違うと恐喝や脅迫と捉えられてしまうリスクも考えられます。
慰謝料請求や離婚の交渉は、法律の専門家である弁護士を利用するとよいでしょう。

探偵で解決できるケース
  • 浮気をしているのか確認したい
  • 浮気の疑いがあるが証拠がない
  • 相手の性格から浮気を問い詰めても認めない可能性がある
  • 浮気相手に慰謝料や謝罪を求めたいがどこの誰か分からない
  • 配偶者の所在が不明で話し合いができない
探偵では解決できないケース
  • 配偶者や浮気相手が交渉に応じない
  • 配偶者や浮気相手と交渉で合意できない
  • 約束した慰謝料などの支払いを拒んでいる
  • 現在は行われていない過去の浮気の調査
  • 自分で交渉を行ったらトラブルになってしまった

弁護士と探偵の両方に相談が必要な場合もある

探偵は浮気の証拠収集や浮気相手の特定が主な仕事で、弁護士はその証拠を基に交渉や裁判が仕事の中心です。
依頼者の置かれている状況によっては、探偵と弁護士両方を利用しなければいけない場合もあります。このような場合には、探偵と弁護士のどちらから相談をするかが重要です。

弁護士は、交渉が仕事ですので浮気を疑っていることが相手に伝わります。あなたが浮気を疑っていると分かれば、浮気をしばらく控えたり浮気を続ける人でも通常は警戒心が強くなります。このような状態になると調査の難易度が上がってしまいますので、探偵でも結果が出せなかったり時間やお金が掛かってしまいます。
それに対して、探偵の浮気調査は、基本的に相手に気付かれない方法で行われます。また、弁護士は証拠を基に交渉を行いますので、証拠を手に入れてから弁護士に相談する順序が合理的です。
弁護士と探偵の両方を利用する必要があるときには、まずは探偵を利用し証拠を手に入れ、その証拠を基に弁護士が交渉を行います。。

ただし、一部の探偵では必要がない調査まで行い高額な調査料金を請求している場合があります。これは、依頼者の知識が乏しいことを利用し、不必要な調査まで提案し利益を上げていていると考えられます。
結果を得るためには、どのような証拠が必要でどのような調査を行うのかを説明してくれる探偵であれば安心ができます。また、不安があるときには事前に弁護士に相談をして、必要な証拠を確認してから探偵を利用するとよいでしょう。

探偵事務所を選ぶ基準を紹介
日常の生活で余りお世話になることがない、探偵業者を選ぶときに注意すべき項目や判断基準を紹介しています。

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