マッチングアプリ経由のロマンス詐欺被害が増加

マッチングアプリ経由のロマンス詐欺被害が増加Fraud using matching apps

マッチングアプリ経由のロマンス詐欺被害2・7倍に

年々マッチングアプリの利用者は増加しており、出会いを求める若者にとっては貴重なツールとなっています。
こども家庭庁が15~39歳の男女2万人を対象に昨年実施した調査では、直近5年間で結婚した既婚者の「出会いのきっかけ」はマッチングアプリが25・1%で最も多く、職場や仕事関係・アルバイト先の20・5%を上回っています。
一方で、真剣な出会いを求める感情を利用した詐欺も増加しており、マッチングアプリ運営会社も対応を強化しているようです。しかし、運営会社だけの対応では詐欺を防ぐのは難しく、利用者も注意して自己責任の意識が大切です。
マッチングアプリ経由のロマンス詐欺被害が増加の記事が、産経新聞に掲載されていましたので紹介します。

昨年の被害総額が過去最悪の約1268億円に上った交流サイト(SNS)を介した投資・ロマンス詐欺で、マッチングアプリを経由した被害が急増している。真剣な出会いを求める人たちが集う空間が悪用されている実態が浮かぶ。
警察庁は「会ったことがないのに金銭を要求するのは詐欺」と注意を呼びかけている。

警察庁によると、昨年1年間のSNS型ロマンス詐欺の被害は3784件、被害額は約397億円。SNS型投資詐欺は6380件、被害額は約871億円だった。被害額は、それぞれ前年の約2倍、約3倍と大幅に増えている。
恋愛感情に乗じたロマンス詐欺で、最初にマッチングアプリで接触したケースは昨年1月は62件だったが、12月は170件と約2・7倍に。警察庁は、マッチングアプリが悪用されたSNS型投資・ロマンス詐欺に注意を呼びかけている。

警察庁によると、マッチングアプリで知り合った後、アプリ内のチャット機能を使わずに早い段階で無料通話アプリ「LINE」などに誘導し、インターネットバンキングで送金させる手口が目立つ。
実際に会うことはなく、やり取りはすべてインターネット上で完結するのが特徴だ。

出典:産経新聞 https://www.sankei.com/
2025年4月2日 配信記事より一部を抜粋

マッチングアプリでのロマンス詐欺

利用者の増加が詐欺被害の増加に繋がっている?

男女の出会いを目的としたマッチングアプリの利用者数は増加傾向が続いています。
消費者庁の統計によると、恋愛もしくは結婚意向がある恋人のいない独身者の利用率は、2017年には9.1%でしたが2021年には21.8%へと増加しています。また、婚活サービスを通じて結婚した人の割合は、2017年には5.0%でしたが2021年には11.1%まで増加しています。
過去3年以内に利用したことがある年齢別の割合は、20代は28.9%、30代は16.7%、40代は6.8%と、若い世代の利用者が多い特徴があります。

マッチングアプリの利用者が増えればトラブルが増えるのも当然ですし、詐欺など犯罪を目的とした利用者が増えても不思議ではありません。
利用者の多くは純粋に恋人や結婚相手を探して利用しており、注意して利用すれば出会いを求める人にとって魅力的なサービスです。
しかし、一部に悪意を持って利用している人がいるのも事実です。ロマンス詐欺や投資詐欺だけではなく、不同意性行や闇バイトなどの犯罪に使われているケースもあるようです。
マッチングアプリによる出会いが特別に危険とは思いませんが、利用者も注意して自己責任で利用しなくてはなりません。

マッチングアプリ以外の出会いも注意

恋愛感情を利用したロマンス詐欺の被害は、マッチングアプリを利用した出会いだけではありません。
インターネットを利用した出会いは多様化しており、インスタやTikTokなどのダイレクトメッセージ、Youtubeなど動画配信サービス、ゲームやカラオケアプリなどの出会いでの金銭を巡る相談も多くあります。
出会いを目的としたマッチングアプリは、年齢だけでなく利用者の安全を目的に本人確認が厳しくなってきています。しかし、SNSやゲームアプリでは本人確認が不十分なアプリも多く、犯罪を目的にしている人には利用しやすいのかもしれません。
ロマンス詐欺の被害はインターネットを利用した出会いだけでなく、夜のお店、風俗店、クラブ、相席居酒屋の出会いでも相談を受けています。
恋愛を目的に男女が出会う場所であれば、そこはロマンス詐欺を目的とする人にとっては好都合な場所でもあります。
何処で出会ったかに関わらずお金のやり取りには注意する必要ですが、相手の身元が分からない出会いは特に注意が必要です。

恋愛感情を利用したロマンス詐欺は多い

恋愛感情を利用したロマンス詐欺や金銭を巡るトラブルは、当探偵社にも多くの相談が寄せられています。
今回の記事にある警察庁の発表は、詐欺被害として警察が認知している件数のみであり、実際には詐欺が疑われる被害はもっと多く発生している可能性があります。
理由としては、恋愛関係にある男女間の金銭トラブルは証明が難しく、詐欺の立証できないため泣き寝入りをしている人がいる可能性があります。また、詐欺の被害に遭っていても後ろめたさを感じ、警察に相談していない人も一定数いると思われます。
その他、詐欺だと分かっていて騙される人はいないので、詐欺被害に遭っていても詐欺だと気付いて居ない人がいても不思議ではありません。
ロマンス詐欺は決して珍しくなく、誰でも被害に遭う可能性がある犯罪です。

詐欺に問えない金銭トラブルも多い

詐欺とは「他人を騙して、金品などを奪ったり損害を与えたりする行為」です。
そのため、恋愛関係にある男女間の金銭トラブルは、詐欺罪には問えない被害も多く発生しています。
例えば、恋愛感情がある相手にお金を貸した場合では、お金を貸した理由に嘘がなくお金を返す意思があれば詐欺には問えない可能性が高いです。お金を貸した理由が嘘である証明が難しかったり、返す意思がないのに返すと言っている場合にも証明が困難です。また、結婚や交際関係を仄めかして貢がせたりお金を貢がないなら分かれるなどの言動は、気持ちの問題で嘘である証明が難しい問題があります。
詐欺罪には問えないけれど金銭を巡るトラブルは、警察庁の発表には含まれていませんが相当数あると推測できます。

ロマンス詐欺の被害に遭い易い人

頂き女子りりちゃんが話題になるなど、ロマンス詐欺の被害者は男性が多いと思っている人も多いかもしれません。しかし、当探偵社に寄せられる相談に男女差は無く、女性の被害者も少なくないのが現状です。
恋愛感情は男女ともに抱くものであり、この恋愛感情を利用した詐欺被害に男女差がななくても当然です。
ロマンス詐欺の被害に遭いやすい人は、人が良く相手に尽くしたいと思う人が多い傾向があります。相手の幸せを自分の幸せと感じたり相手が喜ぶ姿がを見るのが好きな人は、ロマンス詐欺に遭いやすいので注意しましょう。
また、恋愛経験が少ない、結婚を焦っている、趣味や生きがいを感じていない、お金を持っている、劣等感を感じている人もロマンス詐欺に会いやすい傾向にあります。

ロマンス詐欺を疑ったときの対応

恋愛感情を利用したロマンス詐欺を疑った場合には、先ず始めに警察に相談をしましょう。
最寄りの警察署に電話で相談をして面会をするとスムーズです。または、警察相談専用窓口である#9110でも相談ができます。
警察へ相談する際には、被害状況をできるだけ分かりやすく明確に伝えるようにしましょう。貸したり渡したお金の金額はもちろんですが、何時、何処で渡したのか、証拠として利用できるLINEなどのやり取りや振込であれば明細などを準備しておくとスムーズです。
また、相手の氏名、住所、電話番号、出会ったマッチングアプリのIDなど、分かっているものは全て伝えましょう。

警察が対応してくれない場合には、「詐欺には当たらない」と「証拠がなく対応ができない」の2つの理由が多いようです。
詐欺罪に当たらない場合には、相手に対して刑罰を求めることはできませんが、民事でお金を取り戻せる可能性があります。また、証拠がなく対応ができない場合には、証拠を集め告訴状を提出することで警察が対応してくれる可能性があります。
交際相手とお金に関するトラブルを抱えている場合には、詐欺被害で多くの実績がある当探偵事務所にご相談ください。
お金の返済を目的とした交際相手の氏名や住所の特定はもちろん、お金の返済に必要な証拠収集を行っております。また、詐欺罪として刑事責任を追及したい場合の証拠収集も対応可能です。
顧問弁護士と協力し、お金の返済を求める示談や訴訟、警察への告訴状の提出にも対応しております。

結婚詐欺・恋愛詐欺や行動調査
結婚詐欺や恋愛感情を利用した詐欺が疑われる調査行っております。
詐欺の証拠収集による刑事責任の追及や金銭の返還を目的とした住所や氏名の特定が可能です。
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