探偵の料金相場と成功報酬

探偵事務所の料金相場と成功報酬制の説明Price quote

探偵事務所の料金を解説

探偵事務所の料金相場

探偵事務所の利用を検討されている方の多くは、探偵の料金は高額になると考え不安を感じているのではないでしょうか?
探偵の料金は高いと聞いた方もいると思いますし、料金体系が分かり難く不安を感じている方も多いと思います。また、ホームページに料金を掲載していない探偵業者もありますので、料金が分かり難く不安を感じてしまうのも仕方がないでしょう。
このページでは、探偵の料金について説明していきます。

探偵の料金は、「調査に必要な時間」と「調査員の人数」によって決まる「時間制の料金」が基本です。つまり、調査結果に対して料金が発生するのではなく、調査に必要な経費を基に料金を決めています。
ただし、最近では調査結果に対して料金を支払う「成功報酬制」の料金体系を取り入れている探偵も増えてきています。成功報酬制の料金体系であっても、「調査に必要な時間」と「調査員の人数」が主な経費に変わりなく、これらの経費を基に料金を決めています。
つまり、浮気調査なら幾らと一律の料金が決まっているのではなく、調査の難易度や調査に必要な時間が異なれば経費も異なり支払総額も異なります。

ここでは、調査依頼が最も多い不倫や浮気の調査に必要な料金を説明していきます。その他の調査を依頼した場合であっても、基本的に料金体系は同じですので参考にしてください。
また、複数ある料金体系のメリットとデメリットも解説します。

探偵の料金相場が分かれば、料金への不安が少しは解消でき安心して利用できるのではないでしょうか?
探偵事務所に調査を依頼する場合や依頼するかどうかを検討する際の参考にしてください。

探偵の原価を知れば料金相場が分かる

全ての商品には原価が掛かっており、原価の合計に利益をプラスして商品価格を決めています。
原価以下の価格設定をしたのでは経営が成り立たないのは当然ですが、大きな利益を上乗せすれば同業他社に顧客が流れ経営が成り立たないでしょう。
そのため、原価に適正な利益を上乗せした価格設定が一般的であり、探偵業界でももちろん例外ではありません。

探偵が提供している調査業務は、形がない商品であるため原価が分かり難い特徴があります。
また、日本ではさまざまなサービスが無料で提供されていますので、サービスに対して料金を支払う習慣があまりありません。そのため、サービスに対して料金を支払うことに違和感を感じたり非常に安く見積もる方が多い傾向にあります。
しかし、探偵も仕事として調査を行っていますので、原価に利益をプラスして価格を決定しています。

探偵が提供している調査業務にも、目に見えないさまざまな経費が発生しています。この原価を考えれば適正な調査料金が分かります。

探偵の調査に必要な原価

探偵が行っている調査にはさまざまな経費が発生しており、最も大きな経費は調査員の人件費です。また、広告宣伝費が大きな経費となっている業者も多いですが、広告宣伝費が占める割合は業者によって大きく異なります。
その他にも、多くの経費が発生しているのですが主なものを紹介します。

  • 調査員や相談員などの人件費
  • ホームページやWeb広告などの広告宣伝費
  • 車両代(ガソリン、保険、税金、車検など)
  • 固定費(家賃、電話、電気、事務経費など)
  • 外注費(下請けに調査を委託する場合)
  • その他(調査機器、事務機器、出店費用など)

これらの経費を計算してみれば適切な調査料金が分かります。

探偵の原価を考えてみましょう

調査員や相談員などの人件費

探偵以外の職業で考えてみても、ある程度の仕事ができる社員であれば月給30万円+ボーナス位の所得を得ている方が多いのではないでしょうか?
探偵が他業種に比べて特別に高い給料を得ている訳ではありませんが、ある程度の能力がある調査員であれは同程度の給料は必要と考えられます。また、調査員の能力と給料は比例すると思われますので、調査で結果を得るためには削減が難しい経費です。

探偵は業務の性質から、調査をお客様の希望する日時(浮気が行われる日時)に行う必要があり、ある程度は調査員に余裕を持たせなければ希望に応えられません。調査員が毎日調査に当たることができれば効率的ですが、現実としてはかなり難しいと考えられます。
そのため、どれだけ効率的に調査スケジュールを組んでも月に15日前後しか調査に当たることができず、それ以外の出勤時には事前調査や報告書の作成といった売上げに直結しない業務を行っています。
つまり、30万円の月給を月15日前後の調査で得る必要がありますので、一日に換算すると20,000円前後の人件費が必要になります。これ以外にも、雇用保険、労災保険、社会保険などの会社負担分、交通費などの経費も必要ですしある程度のボーナスも必要でしょう。これらの経費も含めると、1日の人件費としては20,000円から25,000円程で計算している探偵事務所が多いようです。
1日の人件費が20,000円~25,000円を高いと感じるかもしれませんが、「人件費=調査員の給料」ではありません。

探偵の調査では、事前に調査方針や注意点などの打ち合わせを行い、調査で必要と考えられる機器を準備し現地へ向かいます。現地では現場の確認やイレギュラーへの対応を済ませて調査を開始しますので、調査開始の1時間以上前から仕事を開始しています。
調査終了後は、証拠として撮影した画像を保存したり、現場では行えなかった付随調査、報告書の作成などの業務が必要です。また、事務所から調査現場までの往復にもある程度の時間が必要です。
このように、探偵は調査時間以外でも多くの業務を行ており、勤務時間を1日8時間で考えると実際に調査を行える時間は5時間前後です。

ホームページやWeb広告などの広告宣伝費

探偵業者によって広告費は大きく異なるようですが、探偵業界は売り上げに占める広告費の割合が高いと言われています。
探偵を頻繁に利用されるお客様は非常に少なく、新規のお客様が大半を占める特徴があります。また、探偵を利用した人もデリケートな問題を依頼していることから他人に話さない傾向があり、口コミでは経営が成り立ちにくい特徴があります。そのため、広告で新規のお客様を獲得する必要がある業界であり、広告費がどうしても高くなってしまう業種と言われています。

最近ではホームページによる広告が主流になっていますが、その経費は決して安いものではありません。ホームページの作成には50万円~200万円程の費用が一般的に必要ですし、維持や管理にも月々数万円の費用は必要です。また、ホームページは公開しただけでは広告にならずネット広告にも大きな経費が必要です。
その他、タレントを起用して大々的に広告を行っている探偵では、かなり大きな金額が発生していると想像ができます。
探偵によって広告宣伝費は大きく異なりますが、1日に換算すると広告費は最低でも数千円は必要であり、高い業者では20,000円近い広告費が掛かっていても不思議ではありません。

車両代(ガソリン、保険、税金、車検など)

探偵が利用する調査車両は一般的な車で可能ですので、レンタカーの料金を参考に考えてみると分かりやすいでしょう。
ただし、探偵は調査だけで車を利用している訳ではなく、現場の下見や面談などの業務でも車を利用しており、これらの車両経費も調査費に含まれています。また、バイクなど複数の車両を準備している場合も多いですので、調査当日に使う車の経費のみで考えることはできません。
車両費はそれ程大きな経費とはなりませんが、1日の調査に換算すると1台に付き3,000円前後の経費を見積もる必要があるでしょう。

固定費(家賃、電話、電気、事務経費など)

探偵の固定費としては、家賃、電話、電気、事務員、税理士費用などがあります。
都心の一等地に立派な事務所を構えていれば、家賃だけでも月に100万円近い経費が発生していると考えられます。また、事務員を雇っていれば、一人につき月に20万円前後の人件費は必要でしょう。
これらの固定費は、事業者が支払っている経費ではありますが、最終的にはお客様が調査費として支払ったお金から出されています。
飲食店など多くのお客様が訪れる業種では一人のお客様が少額を負担すれば経営が成り立ちますが、探偵はそれ程多くのお客様が訪れる業種ではありませんのでお客様1人当たりの負担金額は大きくなてってしまいます。
このような、調査には直接は関係がない固定費も調査費用から支払われています。
探偵により固定費の金額は大きく異なりますが、1日の調査に換算すると3,000円~20,000円程度は見積もる必要があります。

外注費(下請けに調査を委託する場合)

全ての調査を自社の調査員で行っている探偵は少なく、外注の探偵業者や個人の探偵に業務を委託している探偵が一般的です。このような業界構造は、建設業界を考えて頂ければ分かりやすいのではないでしょうか?
調査を自社で行っている探偵では発生しない経費ではありますが、調査を下請けに外注している探偵では中間マージンが発生します。
中間マージンの正確な金額は分かりませんが、他業種を参考に考えてみても調査費用の10~20%前後が相場と言えるでしょう。
外注業者に委託していない場合には発生しない経費ですので、1日の調査に換算すると0円~20,000円程が相場です。

その他(調査機器、事務機器、出店費用など)

調査機器や事務機器代などの経費は、それ程大きな金額は必要ないと言われています。
探偵は特殊な機材を利用していますが、調査車両のように100万円以上する機材は少なく、一度購入すれば長期間利用できる機材が大半です。また、通信費が発生する機材はありますが、高額な維持費が必要な機材はそれほど多くありません。
ただし、新規出店を行えば大きな経費が必要になり、全ての店舗で利益を出すことは難しいと思われます。このような経費も、最終的には調査費用としてお客様が負担していますので、支店数が多い探偵はその経費が調査料金に上乗せされていると考えられます。
探偵によってこれらの経費は大きく異なりますが、1日の調査に換算すると5,000円~20,000円程は見積もる必要があるでしょう。

全ての原価の合計額が調査費用

探偵によって原価には大きな開きがありますが、調査員2名で車両1台の調査を依頼した場合の原価を計算してみます。

最も原価が安い場合で合計金額を計算

人件費:20,000円×2名=40,000円
広告宣伝費:1,000円
車両代:3,000円
固定費:3,000円
外注費:0円
その他:5,000円
全てを合計すると52,000円の経費が発生しています。
この経費の合計は、探偵業者の利益が含まれていない原価です。
探偵は営利目的の会社であり利益を求めて経営を行っていますので、利益を最小限に見積もっても60,000円前後が最も安い料金の限界と考えられます。
ただし、60,000円の料金は全ての原価が最も安いケースとして計算した料金です。
実際にはここまで原価を削減できる探偵はないと思われますので、現実的に考えると70,000円程度が最低料金となるでしょう。

最も原価が高い場合で合計金額を計算

人件費:25,000円×2名=50,000円
広告宣伝費:20,000円
車両代:3,000円
固定費:20,000円
外注費:20,000円
その他:20,000円
全てを合計すると133,000円の経緯費が発生しています。
この経費の合計は、探偵業者の利益が含まれていない原価です。
ある程度の利益を考えると150,000円程度の料金は必要と考えられます。

原価から計算した1日5時間の調査費用

探偵の料金を原価から考えてみると、1日の調査費用は70,000円~150,000円前後が適正価格と考えられます。
この金額を、どう感じるかは人それぞれだと思いますが、決して探偵業者が大きな利益を上げている価格設定ではありません。
金額だけを聞くと高いと感じる方もいるかもしれませんが、探偵も営利目的の会社であり原価以下では調査を引き受けません。この金額を支払ってでも探偵に依頼するメリットがあるかを考え利用の有無を検討しましょう。
探偵は形がないサービスを提供しており原価が分かり難いですが、ここで紹介した金額が一つの目安になると思います。

時間制と成功報酬制料金

探偵の料金体系は、調査を行った時間で料金が決まる「時間制の料金体系」が一般的ですが、最近では結果が出たときに料金が発生する「成功報酬制の料金体系」を取り入れている探偵が増えてきています。
どちらの料金体系にもメリットとデメリットがありますので、違いを理解し依頼者に合った料金体系を選びましょう。
時間制と成功報酬制の特徴を説明していきます。

【時間制】の料金相場と特徴

時間制の調査料金は、「調査を行った時間」と「調査員の人数」が基本となり料金が決まる料金体系です。

調査時間が長くなれば長くなるほど料金が高くなり、調査員の人数が多くなれば料金が高くなります。
シンプルで原価に基づいた料金体系ですので、探偵にとってリスクが少なく料金を安く設定できる料金体系です。その反面、調査で成果が出なくても料金が発生しますので、依頼者としては不安に感じる方が多い料金体系でもあります。

時間制の料金体系は、調査結果に対して料金が発生するのではなく、業務に対して料金が発生する料金体系です。
この料金体系は、病院の料金を考えて頂ければ分かりやすいと思います。
病院の料金は、検査、治療、薬、手術、入院代などがありますが、病気が治っても治らなくても同じ金額を支払う必要があります。
探偵も同じような料金体系であり、調査の業務に対して料金が発生します。

時間制の料金体系では、浮気が行われる日時に調査を行えば短時間で結果が出る可能性が高く、調査料金を抑えることが可能です。
最近では事前にGPSを始めとしたさまざまな方法で対象者の行動を確認し、調査日時の絞り込むことで調査時間を削減し料金を抑える探偵が増えてきています。
また、依頼者から詳細な情報を聞き取りすることで、調査日時の絞り込みができる場合もあります。

調査員の人数は調査の成功率に影響する要素ですので、安くなるからと言って人数を減らせばよい訳ではありません。一般的に、尾行や張り込みを伴う浮気調査では、調査員2~3名での調査が最も費用対効果が高いと考えられます。尾行や張り込みを伴う調査に関しては、調査員1名での調査では成功率が低くなりますので対応していない探偵が多いようです。
探偵が調査員2名以上で調査を行う理由を紹介します。

  • 出口が複数ある場所でも対応が可能。
  • 尾行する調査員が交代でき対象者に気付かれ難い。
  • 車の運転とカメラの撮影を同時に行えますので一人では難しいケースでも撮影が可能。
  • ホテル街などでは男女の調査員であれば違和感なく溶け込める。
  • 車から徒歩に代わる尾行でも駐車処理が可能で見失うリスクが低い。
  • トイレなどで調査員が現場を離れる場合でも対応が可能。
  • 第三者への対応が必要なケースでも調査が継続できる

調査員の人数が多ければ調査の成功率は高くなりますが、人件費が多く掛かりますので料金は高くなります。一方で、調査員を少なくすると結果が出るまでの調査時間が長くなり、結果的に料金が高くなってしまう可能性もあります。
そのため、最適な人数での調査が求められます。
通常の浮気調査の場合では、調査員2~3名の調査が最も費用対効果が高いと言われていますが、条件により適切な調査員の人数は変わります。
適切な調査員の人数は、対象者の警戒心、調査時間、対象者の行動距離などで変わり、難易度が高い調査では4名以上での調査が適しているケースもあります。
状況を詳しく探偵に伝え適切な調査員の人数を決めることで、調査の成功率を高められますし結果として料金を押さえられる場合もあります。

具体的な調査料金の相場を説明させていただきます。

調査の総額を考える必要がある
「浮気調査〇〇万円~」と言った広告を見かけますが、これは現実的ではない最低料金を掲載している場合があり、見積もりを取ると掛け離れた料金が提示されることも少なくありません。
広告に記載されていない料金があるなど見積を取ると異なる料金を提示されたり、調査中に追加料金を請求されるケースもあるようですので注意が必要です。
一部の悪質な業者では、格安な見積を提示して契約を行い、後から割高な追加料金を請求する方法で利益を上げているようです。
追加で請求している費用としては、「調査車両代」「調査報告書代」「GPSの使用料」「特殊調査器材」などがあり、これら全ての料金が含まれているか確認しましょう。また、調査時間の延長が必要な場合の「追加の調査料金」が、高額な設定になっているケースもあります。
広告や見積の料金がどれだけ安くても、支払総額が高くなってしまえば意味がありません。契約前にどのような追加料金が必要かを確認し支払総額で判断しましょう。

時間制の料金の相場
一般的な探偵では、1日の調査(5時間の調査を調査員2名と車両1台)を利用した場合には、調査費用の総額が10~15万円前後が相場です。
調査期間が長くなれば、1時間当たりの料金が割安に設定されている探偵もありますので、3日間の調査であれば35万円前後が平均的な料金です。

ただし、探偵業者によって料金の差が大きい業界でもありますので、一概には料金の相場を言えないのもこの業界の特徴です。
傾向としては、地方都市の探偵は競合する探偵業者が少なく都市部よりも割高であり、広告を大々的に行っている大手探偵も高めな場合が多いようです。
探偵は一拠点でカバーできるエリアが広い業種ですので、近くに条件がよい探偵が見つからなければ少し範囲を広げて探してみましょう。

料金だけで決めるのは避ける
料金が安い探偵に魅力を感じる方も多いと思いますが、相場から大きく外れた料金を提示する探偵には注意が必要です。
「対応が不適切な業者」や「調査力がない業者」も少なからず存在しており、最も大切な結果が得られなければ料金がどれだけ安くても意味がありません。
一度利用した探偵に不満を持って業者を変える方もいますが、1社目の調査費用が無駄になってしまい結果的に費用が多く必要になる可能性があります。
また、一度調査を失敗した対象者は、警戒心が強くなり調査が難しくなるばかりか浮気をしばらく自粛することも多く、結果が得られなくなってしまう可能性もあります。
料金が安い探偵には魅力があるのも理解できますが、料金以外の部分もしっかりと検討する必要があるでしょう。

時間制の調査料金のメリットとデメリット
調査時間と調査員の人数で料金が決まりますので、依頼者の希望する調査方針や調査方法を取り入れることが可能です。
調査員の人数や調査日時などはもちろんですが、対象者に気付かれたくない、ホテルへの出入りだけでなくデート中の写真が欲しい、デート中の音声も録音して欲しいなど、依頼者の希望を取り入れた調査に柔軟に対応できる特徴があります。
また、調査中に想定外の行動があった場合でも、依頼者の意見を取り入れて調査が行えるメリットがあります。

デメリットとしては、結果が出なくても費用が発生する部分です。
探偵のミスで結果が出ないケースは少ないですが、調査中に不貞行為がなければ証拠は押さえられませんし、物理的に結果を出せない調査があるのも事実です。
探偵が行う業務に対して料金が発生する料金体系に理解できる方には適していますが、結果が出なくても料金が発生する料金体系に納得ができない方にはお勧めできない料金体系です。

【成功報酬制】の料金相場と特徴

成功報酬制の調査料金は、「契約内容の結果が出たときに料金が発生する」料金体系です。

最近よく見かける成功報酬制の料金体系は、非常に魅力的に感じる方も多い料金体系だと思いますがデメリットもありますので注意しましょう。
成功報酬制の一番の魅力は、調査結果が出ない場合には料金が掛からない部分です。しかし、調査結果を優先しリスクが高い調査を行う探偵もありますし、希望する調査方法を取り入れることができない場合が多くなります。

探偵が行っている調査では、証拠収集とリスクがトレードオフの関係にあります。
簡単に説明すると、対象者に接近すれば尾行で見失う可能性は減り証拠収集も容易になりますが、対象者に気付かれるリスクが高くなってしまいます。もちろん探偵は調査のプロであり両立させる方法やスキルを持っていますが、どちらかを優先しなければいけない状況は必ず発生します。
成功報酬制の場合には、証拠収集が成功して始めて料金が発生する料金体系であることから、リスクを冒してでも証拠収集を優先する探偵が多くなるデメリットがあります。料金体系の性質から無理な調査をしてでも結果を求めるのは仕方がない部分であり、成功報酬制の大きなリスクと言えるでしょう。
また、依頼者の希望を取り入れた調査方法や調査方針を採用できない場合が多くなります。これは、調査業務に対して料金が発生するのではなく、結果に対して料金が発生する成功報酬制の大きなデメリットです。

対象者に調査が気付かれると次のデメリットが考えられます。

  • 対象者が警戒しその後の調査が困難になる。
  • 調査の難易度が上がり調査期間が延びれば料金が高くなる場合がある。
  • 浮気や不倫を自粛し調査が物理的に不可能になる。
  • 配偶者が不信感を抱き夫婦仲が悪化する可能性がある。
  • 復縁を考えている場合には、致命的な結果に陥る可能性がある。
  • 離婚を考えている場合には、相手も弁護士や探偵に依頼する場合があり有利な条件での離婚が難しくなる。

探偵が行う調査は一発勝負の部分が大きく、うまく行かなかったからと言ってやり直しができるものではありません。
探偵を利用する目的をもう一度よく考え、そのために何が必要なのかを冷静に判断する必要があるでしょう。
成功報酬制の料金体系は、調査結果が出ない場合には料金が発生しないメリットがありますが、本来の目的を果たせなければ意味がありません。

このようなリスクは、時間制よりも成功報酬制の方が高くなる傾向にあります。成功報酬制で探偵を利用する場合には、信頼できる探偵業者を慎重に見極める必要があるでしょう。

具体的な調査料金の相場を説明させていただきます。

成功報酬型の料金体系の特徴
成功報酬制の料金体系は、結果が出ない場合のリスクを探偵業者側が負う料金体系ですので、時間制料金と比べると料金はどうしても高くなる傾向にあります。
調査結果が出ない理由はさまざまですが、探偵側の調査力不足やミスで調査結果が出せないケースは少なく、物理的に調査が困難なケースや調査を行った日に浮気が行われないケースが多いようです。また、依頼者が浮気を疑っていても、実際には浮気の事実がないケースも少なくありません。
このような場合には、探偵は経費をかけて調査を行っても料金を受け取れませんので、成功時の料金を割高に設定しなければ経営が成り立たなくなってしまいます。
また、成功報酬制の料金体系では、一般的に調査項目ごとに成功報酬金が設定されます。
例えば、浮気の証拠(ホテルやアパートなどの出入り)で幾ら、浮気相手の住所特定で幾ら、浮気相手の氏名確認で幾ら、と成功報酬金が設定されます。そのため、多くの調査を依頼するとその分成功報酬金も高くなります。

成功報酬制の料金の相場
成功報酬制の料金体系は、浮気調査なら○○万円などのように定額が決められているのではなく、調査に必要な時間や調査員の人数などの経費を基に料金が決められます。
これは、同じ浮気調査でも、数日の調査で結果が出せる場合もあれば何日も調査が必要な場合もあり、経費が大きく異なるので一律の料金を決められない事情があります。
浮気をする日時が絞り込めていて1日の調査で結果が出せる場合には20~30万円が相場となっているようです。
浮気をする日時が絞り込めていない場合では、調査が長期間におよび非常に多くの経費が必要になる可能性がありますので、成功報酬金額も比例して高額な料金が設定されているようです。
調査日数が長期間におよぶ場合には、100~200万円といった料金が相場となっているようです。

成功報酬制の調査料金のメリットとデメリット
成功報酬制の料金体系は、結果が出なければ料金が発生しませんので不安が少なく利用ができるメリットがあります。
探偵がしっかりと調査をしてくれるか不安に感じている方にとっては、安心して利用できる料金体系と言えるでしょう。また、結果が出ない場合に料金を支払うことに納得ができない方も成功報酬制の料金体系が適しています。

デメリットとしては、依頼者の希望する調査方針や調査方法が取り入れ難い部分です。調査結果に対して料金が発生する契約ですので、調査方針は探偵に任せることになり希望がある場合には再度見積もりを変更する必要があります。
また、調査で結果が出なければ料金が発生しない料金体系ですので、探偵としては結果を最優先しリスクが高い調査を行う傾向が強くなります。このような理由により、時間制の料金体系よりも信頼できる探偵を選ぶ必要があります。
名古屋調査室aiでは、「時間制」「成功報酬制」の料金以外にも、両方のメリットを取り入れた「半成功報酬制」の料金体系を取り入れています。

不透明な追加料金に注意

探偵の利用で最も多いトラブルは、追加料金を始めとした料金に関するトラブルと言われています。
探偵の業務はその性質から、ある程度の追加料金は仕方がない部分があります。しかし、発生する可能性がある追加料金は契約前に説明する必要があるでしょう。
一部の探偵業者では、見積ではあえて安い料金を提示して契約を行い、高額な追加料金を請求し利益を上げている業者もあるようです。
追加として請求される料金には、「別途必要な料金」と「調査を延長した料金」の2つが中心ですので契約前に確認をしましょう。

見積にどこまでの料金が含まれているかを確認

見積と支払総額に相違がない探偵は良心的な業者であるのに対し、安い見積を提示し高額な追加料金を請求する探偵は悪質な業者の特徴です。
良心的な探偵は、下見代、車両代、調査機器代、報告書代など、調査に必要と思われる料金が全て含まれている見積を提案し、追加で必要になる可能性がある費用に関してもしっかりと説明があるはずです。
これは、利用者のことを考えれば当然であり、料金に関するトラブルが起こらないようにしています。
一方で悪質な探偵は、通常は必要であるものを含めずに安い見積を提案したり、調査の延長で高額な料金を請求し利益を得ようとしています。
見積に必要なものが含まれていなかったり追加料金の説明がない探偵は、追加料金のトラブルが起こる可能性が高いので利用を避けましょう。

多くの探偵では、調査で実際に利用した実費が別途必要になる料金体系が一般的です。調査で必要な実費は、調査を行ってみなければ幾ら必要なのか分からない費用であり、利用者も理解する必要がある追加料金と言えるでしょう。
交通費や宿泊代は近隣の調査では少額な場合が多いですが、遠方の調査ではある程度の金額が必要になる費用です。見積時には市内での浮気を予想していても、実際に調査を開始してみると遠方まで移動するケースもありますので調査料金に込みにすることが難しい費用です。そのため、このような実費は別途必要になる契約が一般的です。
ただし、実際に利用した費用ではなく利益を乗せて請求している探偵もあるようですので、実際に利用した費用を領収書を付けて請求してくれる業者を選びましょう。

調査時間を延長した場合の料金も確認する必要がある

一般的には探偵は1時間当たりの料金は定額であり、調査時間を延長しても割高にはなりません。しかし、見積の料金を安く見せたい探偵は、調査時間を追加した場合の料金を割高に設定し利益を上げている場合があります。
見積もりの時間を利用したときの金額だけでなく、時間を延長したときの料金も必ず確認しましょう。

依頼者に適した料金体系を選ぶ

探偵には複数の料金体系がありますが、どの料金体系が優れているとは言えずメリットとデメリットがあります。
各料金体系の特徴を理解し利用者に合った料金体系を選びましょう。
ただし、同じような料金体系であっても、探偵業者によって異なる部分がありますので内容をしっかり確認しましょう。
料金体系を選ぶときには下記の内容を参考にしてみてください。

時間制料金が適しているケース

  • 探偵の業務に対して料金が発生する料金体系が理解できる
  • 調査方法や調査方針に希望を取り入れて欲しい
  • できるだけ安い料金で利用したい
  • 信頼できる探偵であり不安が少ない

成功報酬制の料金が適しているケース

  • 探偵の業務に対してではなく結果に対して料金を支払いたい
  • 調査方法や調査方針にこだわりがなく結果のみを求めている
  • 多少料金が割高になっても構わない
  • 調査をしっかり行ってくれるか不安がある

探偵には複数の料金体系がありますが、調査内容によっては適さない料金体系もあります。
契約前に探偵とよく話をして納得ができる料金体系を選びましょう。

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